処方薬ネット販売に参入 中小薬局と患者仲介
2022.10.24
米アマゾン・ドット・コムが日本で処方薬販売への参入を検討していることが分かった。
中小薬局と組み、患者がオンラインで服薬指導を受ける新たなプラットフォームをつくる方向だ。
利用者は薬局に立ち寄らずに薬の配送までネットで完結できる。
店頭販売を重視する日本の調剤薬局ビジネスの転換点となる。
複数の関係者が明らかにした。
国内で電子処方箋の運用が始まる2023年に本格的なサービス開始をめざしている。
当面はアマゾン自体が薬局を運営して直接販売するわけではなく、在庫などは持たないもようだ。
アマゾンは今後、国内の中小の薬局を中心に参画を呼びかけ、システムを提供する。
患者はオンライン診療や医療機関での対面診療を受けた後、電子処方箋を発行してもらい、アマゾンのサイト上で薬局に申し込む。
薬局は電子処方箋をもとに薬を調剤し、患者にオンラインで服薬指導する。
その後、アマゾンの配送網を使って薬局から薬を集荷し、患者の自宅や宅配ロッカーに届ける仕組みを検討している。