イオンの新業態「グリーンビーンズ」は、専用のウェブサイトまたはアプリ経由で注文を受け付け、顧客フルフィルメント・センター（CFC）と呼ばれる物流倉庫から顧客の玄関先へ直接配達する倉庫出荷型の「オンラインマーケット」だ。
イオングループでは、店舗の商品を近隣の家庭に届ける「イオンネットスーパー」を2008年から展開しているが、イオンネクスト（千葉市）の太田正道副社長は「店舗の商品を配達する店舗出荷型の『ネットスーパー』とは一線を画す意味で『オンラインマーケット』とした」と話す。
グリーンビーンズは年中無休で、商品の配達日は最短翌日、最長14日後まで設定できる。
また配達時刻は午前7時から午後11時まで1時間単位で指定可能だ。
配送料は配達時刻によって330円、440円、550円（すべて税込み）の3段階。
サービスを利用する際の最低購入金額は食料品・日用品を合わせて税別4000円となっている。
「グリーンビーンズの品ぞろえや商品価格もイオンネットスーパーとは異なる」と太田副社長。
陳列スペースなどの制約で店舗出荷型では扱えない商品も、倉庫出荷型なら大量に保管しておけるというのがその理由だ。
注文はネットのみ、店舗周辺限定で配達を受け付けるダークストアも客が来店しないという意味で倉庫出荷型といえるが、ダークストアは一般的な「店舗」と同様の規模・品ぞろえで、「倉庫」を使用するグリーンビーンズとは異なる。