ハマキョウレックス子会社のHMK Nexus（エイチエムケイネクサス、浜松市）は、インターネットでの受注から数十分内に食品や日用品を宅配するクイックコマース（即配）の物流受託に本格参入する。東京都内で限定的に始め、2024年中に20カ所程度に拡大する計画だ。
即配事業を広げたい企業の需要に応える配送モデル構築を目指す。
スタートアップのONIGO（オニゴー、東京・世田谷）の業務を1月に受託した。
具体的には、オニゴーが東京・世田谷の本社に構える配送拠点「ダークストア」について、繁忙となる午後4〜8時の配送を担う。
顧客から注文を受けた商品を配送先まで届ける。
4月には都内の大森、新宿に受託拠点を広げ、順次拡大する。
現在は配送業務のみだが、配送拠点での商品のピッキングにも対象業務を広げる予定だ。
配達やピッキングの要員は、ハマキョウのグループ会社やグループ外の地場企業と組んで確保する。
即配のビジネスモデルは、ダークストアをきめ細かく設けて配送するのが基本形だ。
オニゴーの場合、最大20分などと配達時間を短くすることが求められる。
商圏は小さく、拠点ごとの売り上げも限られる。
配送コストだけでなく、拠点の家賃や倉庫作業にかかる人件費など経費コントロールが事業の持続性や拡大のポイントとなる。