タイミー スキマバイト競争激化
2024.03.15
面接も履歴書も必要なしで、短時間からアルバイトに入ることができる「スキマバイト」。その手軽さが利用者を集めている。労働力不足にあえぐ事業者による募集も増加し、同市場は成長中だ。スポットワーク協会によると、2023年5月時点で、大手4社の登録会員数は1070万人を突破したという。この急拡大する市場に目を付け、顧客基盤を持つ事業者が次々に参入してきている。
フリーマーケットアプリを展開するメルカリは、24年3月6日に短期求人サービス「メルカリ ハロ」を開始した。スキマバイトサービス利用者の半数以上がメルカリを利用していること、メルカリ利用者のうち約750万人がスキマバイトの利用意向があることを調査で把握し、スキマバイト市場への参入に踏み切った。
約2300万人にも上る月間利用者に、スキマバイトを促し、勤務実績に合わせてメルカリで利用できるポイントなどを付与することで、メルカリ経済圏を拡大する狙いだ。
ビッグテック企業も参入している。LINEヤフーは、21年から「LINEスキマニ」を展開。24年2月からは人材採用サービスのマイナビ(東京・千代田)とも連携して、サービスの強化を図っている。