工業用間接資材のEC（電子商取引）サイト「モノタロウ」を運営するMonotaRO（モノタロウ、大阪市北区）は27日、ヤマト運輸（東京都中央区）との連携を強化し、商品の配送日時を指定できるサービスを一部開始したと発表した。
配送日時の対象は、ヤマト運輸の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」に登録している顧客で、注文後に配送日時を指定できる。また、置き配サービスの「EAZY」利用者も配送予定通知メール内のURLから、配送日時を指定できる。「クロネコメンバーズ」の未登録者に対しても、今後サービスを拡大していく。
また、配送仕様によって日時指定できない商品もあるが、適用可能な対象は順次拡大していく。
同社は2023年11月に置き配サービスを開始し、24年5月には受け取り可能な顧客やエリアを増やすなどサービスの再設計を行った。
その結果、配送委託量は24年6月から大幅に増加している。
同社の顧客は工場などの事業者が多く、初回配達率が約95%と高い水準を保っているが、テレワークの導入などで働き方が多様化するなか、「都合のいいタイミングで確実に受け取りたい」という声や、「大型商品は受け取れる人員が多いときに届けてほしい」といった要望が寄せられていた。
こうした声に応えるため、配送日時指定サービスの導入を決めたという。