電子車検証 車検電子化、ICタグで便利・効率的に
2022.11.04
2023年1月4日に予定されている自動車検査証(車検証)の電子化まで残り2ヵ月。
国土交通省は先に電子化に伴う車検手数料の値上げ案を公表した。
ただ、車検電子化自体の認知度がまだ高くなく、ICチップ入りの新車検証の機能や運輸支局に行く手間が省けるメリットを知らない人も少なくない。
国交省は専用ウェブサイトで周知に力を入れており、本誌も車検電子化のポイントを整理した。
コンパクト、ICタグ内蔵
車検証の電子化は、政府のデジタル政策の一環で、自動車ユーザーや関係事業者の利便性・効率性を高めるのが狙いだ。
2018年度に政府内で検討が始まり、19年度の道路運送車両法改正などを経て法整備が行われた。
車検証は現在のA4版の紙から、コンパクトなA6サイズの厚紙の「電子車検証」に切り替わる。
紙と電子を選ぶことはできず、1月4日以降の車検から電子車検証が交付され、3年ですべての車で置き換わる。
車検時以外の紙から電子への切り替えはできない。
電子車検証では、必要最小限の記載事項を除き、内蔵したICタグ(ICチップ)に情報が記録される。
市販のICカードリーダーをつないだパソコンや、読み取り機能付きスマートフォンで見ることができる。