【自動運転】23年にレベル4解禁 交通制度の転換点
2022.11.25
特定の条件下で運転を完全に自動化する「レベル4」の自動運転が2023年4月から認められる見通しとなった。
運転者がいない車の公道走行が解禁されることになり、交通制度の転換点になる。
警察庁は27日、レベル4の運行許可制度を盛り込んだ改正道路交通法を23年4月1日に施行する予定と明らかにした。
人による「運転」とは別に、システムによる「特定自動運行」の規定を新設した。
まずレベル4の実用化が想定されるのは、地域住民を運ぶ無人運行のバスだ。
過疎地ではバスや鉄道の廃線が相次ぐ。自動運転が普及すれば、人手をかけずにマイカーを持たない高齢者らの交通手段を確保できる。
物流への導入も検討されている。
公安委に認められればトラックのレベル4走行も可能になる。政府は25年以降に高速道路での自動運転を実現させる方向で、物流業界の人手不足が緩和する可能性がある。