無人運転 運ぶのは荷物 スタートアップZMPの転身
2023.02.27
ドライバーなしで自動走行する「ロボットタクシー」の商用運行が、米国と中国で相次いで始まった。
しかし2018年8月、世界初の自動運転タクシーの公道営業実証実験が行われたのは日本。
それも大手町と六本木の間という東京の中心部でのことだった。
技術を開発したのは自動運転のスタートアップ・ZMP(東京・文京)だ。
しかしその後の動きは聞かない。実は今、ZMPの自動運転技術は倉庫内で活用されている。
谷口恒社長は「20年の東京五輪に合わせてロボットタクシーの実用化を目指していたが、18年の実証実験の際に安全確保のためにドライバーの同乗が必要と言われ、公道でのビジネス化には相当な時間がかかると判断した」と振り返る。
そこで、14年に参入していた物流分野へと本格的に軸足を移した。