千葉の物流施設にEC専用フロア 24年2月開設
2023.11.01
SBSホールディングス(HD)は千葉県野田市で2024年2月に開設する物流施設に、電子商取引(EC)専用の大型フロアをつくる。
商品の保管や配送、ECサイトの制作など関連業務を一括で引き受ける。
施設には荷物の搬送や仕分け作業に対応するロボットを導入する。
人手を抑えながら増加傾向が続くECの配送需要を取り込む。
「野田瀬戸物流センター」(仮称)にEC専用フロアを整備する。
施設は地上4階建てで、EC関連の賃貸面積は約3万3000平方メートル。
常温と冷蔵、冷凍に加え、定温保管の機能を備える。危険物など特殊商品の保管に対応した倉庫も設ける。
入居事業者ごとに区画を固定せず、繁閑の差によって生じる空室を減らせるようにする。
施設には撮影スタジオを設置し、入居者が自社サイトに載せるEC商品の画像などを用意できる体制を整える。
消費者から返品された商品の補修作業に対応する設備も導入する。
アパレルや食品、化粧品など幅広い業種の需要を見込む。
SBSHDは足元で年間200億円を稼ぐEC物流関連の売上高を、2030年までに1200億円に増やす計画を掲げる。
物流業界では人手不足への懸念も強まる。
省人化に寄与するIT(情報技術)を取り入れた専用施設を整備することでEC需要に応える。