みずほリース、みずほオートリース（東京都港区）、丸和運輸機関（埼玉県吉川市）、FOMM（横浜市神奈川区）の4社は28日、ラストワンマイル輸送における脱炭素化を目的として、リース期間満了のガソリン車を利用したコンバージョンEV（電気自動車）による実証事業を開始した。各社は、中小規模の事業者がラストワンマイル輸送で自発的にEVシフトを行うためのサービス実現に向けて協力する。
日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、電動車の普及を促進しており、物流セクターの電動化は脱炭素化に大きく貢献するが、特にラストワンマイル輸送では初期投資や運用面での課題が顕在化している。
この実証事業では、車両ライフサイクル全体でのCO2排出量削減と、効率的なバッテリー交換システムを目指し、リースアップ車両を活用することで初期投資の負担軽減と資源循環の可能性を追求する。
丸和運輸機関は、EC（電子商取引）物流、特に宅配を中心としたラストワンマイル輸送を強化。
FOMMは、バッテリー交換式EVへのガソリン軽自動車のコンバート技術を開発し、小型EV「FOMM ONE」を量産している。
みずほリースは金融の枠を超えたマルチソリューション・プラットフォーマーを目指し、みずほオートリースは業務合理化と新たなモビリティーサービス分野の可能性を追求しており、4社それぞれの分野からの協力で社会実装を目指す。