冷凍冷蔵施設 低温物流が課題
2024.05.30
低温物流を全国展開する3PL事業、SBSフレック(東京都新宿区)は、デベロッパー供給の冷凍冷蔵施設を、同社としては初めて賃貸で運用することに踏み切った。霞ヶ関キャピタルが開発した「LOGI FLAG COLD厚木I」を一棟借りして、関東エリアにおける西の玄関口に位置付ける。「今必要としている荷主のニーズに応えるには、賃貸を活用するしかない」。全国的な拠点配送に向けて適切な拠点配置を構築するなかで、「必要となる場所に、必要なキャパシティーの倉庫が、今賃貸で利用できるとなれば、賃貸利用は有効な選択肢。建築コストや完成までの期間を考えれば、これから数年をかけて新規自社拠点を建設するなど現実的ではなく、業界全体で賃貸型の冷凍冷蔵倉庫ニーズは高まるはず」とする。当然、コストの上昇は織り込みながら、保管だけではなく庫内オペレーションや緻密な配送機能の提供など、サービス品質を高めることで、合理性と競争力ある料金を設定すれば十分勝負できるとする。