低温物流活況で急がれる、冷凍冷蔵施設の標準確立
2024.05.28
大手デベロッパーが、冷凍冷蔵倉庫を賃貸型で供給するケースが多数報告されるようになった。
これまで、コールドチェーン専門事業者による自社倉庫や、大手冷凍冷蔵物流企業の空きスペースの間借りが主流だった市場に、デベロッパーとしてはBTS型施設の開発や、既存施設の一部区画に冷凍冷蔵施設を既設した後に賃貸するといった対応を、少しずつ増やしていくことで、冷凍冷蔵倉庫の需要に対応してきたわけだが、新たに、マルチテナント型での賃貸冷凍冷蔵倉庫の供給という新しい提案が相次いでいる状況だ。施設の特殊性から通常倉庫よりも建設費が高騰し、賃貸料金も高額に設定せざるを得ないマルチテナント型での冷凍冷蔵施設開発は、デベロッパーにとってもノウハウが少なく、リスクの高い市場だっただけに、こうした変化は物流施設市場の新しいトレンドと位置付けることができるだろう。