軽乗用車での配送可能に 個人ドライバー確保
2023.11.20
アマゾンジャパン(東京・目黒)は26日、個人事業主のドライバーに配送を委託する「アマゾンフレックス」で軽乗用車も配送に使えるようにしたと発表した。従来は軽貨物車が必要だったが、2022年10月に国土交通省が規制を緩和し、同社でも23年初めから試験的な導入を進めてきた。比較的入手が容易な軽乗用車も対象とすることでドライバーを確保する。
同社は自社物流網の強化に取り組んできた。各地の大型物流倉庫から配送された荷物は、全国に50カ所以上ある宅配拠点「デリバリーステーション(DS)」で仕分けされ、利用者に運ばれる。
アマゾンフレックスはDSから利用者までの「ラストワンマイル」と呼ばれる部分を担い、数千人の個人事業主と契約している。
事業用ナンバープレートの取得などは必要だが、主婦や学生など空き時間を活用したい人の登録が進むとみている。試験導入としてすでに関東、関西、中部、九州の全国30拠点以上で数百人程度が軽乗用車での配送を始めている。
今後は利用できる地域を順次、全拠点に広げる。
アマゾンロジティクスのアヴァニシュ・ナライン・シング代表は「顧客の需要が数年後にどれほどあるかを計算し、ドライバーの増加や効率化に努めてきた。より安全に柔軟な働き方ができる体制を整えたい」と話した。